ブロークン・フラワーズ

ブロークンフラワーズ [DVD]

ジム・ジャームッシュの05年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作。
結果の見えないミステリアスな旅へ出かけるビル・マーレイ扮するドン・ジョンストンの心象がいろいろな場面の画や音で非常にわかりやすく見せてくれる、ジャームッシュの技法の熟練が際立つ映画でした。このあたり、彼の過去作品と逆の方向になってますね。「パーマネントバケイション」、「スレンジャー・ザン・パラダイス」、「ダウン・バイ・ロー」はみな劇中に扱われるのは本当に未知な未来への一本道。今回は未知であった過去をたどる旅であり、「ダウン・バイ・ロー」で分かれた何れかの道を探っていった、そんな感じを覚えました。

ただ、ピンクとエンディングのドンの呆然として立ち尽くす姿がなー。ロックじゃないなー。