タッチ エルモア・レナード

タッチ (Hayakawa Novels)

日本では考えられないほど、アメリカでは宗教が身近なようです。神のご加護、神の所業など本当に信じているとはいえませんが、アメリカ人の心のなかに潜んでいるようです。
本作は、今までの犯罪小説とは若干違った内容で宗教がテーマになっています。ジュベナイルの起こす奇跡を中心に右往左往する人々、そしてジュベナイルの思いが交錯します。もちろんレナードらしい小悪党も出てきますが、本来のレナード作品にはない淡い恋愛模様を中心に話が展開していきます。
映画化もされていましたが、原作とはまぁ別物として扱うのがいいでしょうね。

タッチ【字幕版】 [VHS]