タナカヒロシのすべて

鳥肌実主演ということでどんな映画になるのやらと思いましたが、うん、なかなか面白かったです。ペーソスあふれる中に小さな幸せを大事にする情感。そう、これカウリスマキ「浮雲」なんですよね。また鳥肌実のたたずまいと劇中の音楽もあいまって、より昭和の感じを浮き立たせてくれます。宮迫の演じる友人の胡散臭さや小島聖の看護婦などタナカヒロシを取り巻く隣人の演技も見所になっています。
エンディングのクレイジーケンバンドの曲もイイです。