「仁義なき戦い」調査・取材録集成 笠原和夫

「仁義なき戦い」ファンなら当然読む

仁義なき戦い―美能幸三の手記より (死闘篇) (角川文庫 (4394))

仁義なき戦い―美能幸三の手記より (決戦篇) (角川文庫 (4395))

ですが、最近あわせて購入した

「仁義なき戦い」調査・取材録集成

は、「仁義なき戦い」ファン必読のすさまじい取材録で笠原の御大の映画に対する熱意が浮かび上がってきます。リアル広能やリアル武田のコメントなどは非常に興味深く、広島であのとき起きたことや各々の立場での思惑、映画では埋め切れていないすきまの情報や登場人物各人の人となり（リアル山守のオヤジの性格や姿など）が明らかになってきます。あと、当時の新聞記事のコピーが現実感をあおります。

およそ「仁義なき戦い」ファン以外が読んでも全くといっていいほど内容が理解できない、強烈な内容の本です。